(とまつ)
富松一寸豆まつり |
富松一寸豆は俗に言うソラマメの事で兵庫県尼崎市の北部にある武庫・富松地域では、一寸豆に最適な土壌があり約800年も前から地元の伝統野菜として作られていました。
富松一寸豆は大粒で粒の長さが一寸(3.3㌢)もあり他にはない大きさで軟らかくて美味しいことから「富松一寸」と呼ばれ昔は尼崎一円の八百屋で売られていました。そして明治天皇のお目に適い皇室御用達となった事で、尚一掃有名になり入手困難なプラチナ豆、いわばお豆のブランド品となったのです。
しかし一寸豆は土地の栄養分をとってしまうため同じ場所での連作(毎年植える事)は出来ず、また富松地域も住宅地としての開発が進み次第に畑が少なくなりました。明治時代から昭和35年頃までに最も盛んに収穫が行われましたが、現在では20件程の農家が自家用に作っているだけで全くと言ってよいほど市場には出回らず幻の豆となっています。
そんな貴重な幻の伝統野菜「富松一寸豆」を年に一度、富松神社に奉納し地域の発展を祈願するのが『富松一寸豆まつり』です。祭当日は塩茹でした豆が振るまわれ落語会なども催され、貴重な一寸豆の即売会も行われます。
交通 阪急武庫之荘駅より市バス尼崎北小前・下車すぐ
住所 尼崎市富松町2-23-1 富松神社
電話 06-6421-5830
時間 13時~15時45分